ここに音楽が響くことはない 2020.02.8

ここに音楽が響くことはない

あるのは何処か遠くから流れる水のせせらぎ

ここはものすごく暑くなることも寒くなることもない

全ての温度は程よく温かく、時々少しだけ冷たくなる

ここには腹を抱えて転がるような笑い事はない

人々が話す言葉はとても少なく、笑うといったら微笑むくらい

この世界には正義も裏切りもない

彼らは石ころも自分も大木も、それぞれにたった一つである事を信じてやまないからだ

グレーと赤茶色のマフラー 2020.02.2

私はバスに乗ってアトリエに行く / 山口 由葉 @yuiha1116
幼少期、隣に住む彼女と秘密基地をつくったり、木の実や草を擦りつぶして(煎薬のつもりだった)毎日のように遊んだ日々。少ししか年は変わらないのに、私は随分お姉さんぶって彼女を呼び捨てで呼んだりしていた。(私にはそういう調子づいた所がある)
何の巡り合わせか、歳を重ねた私達はお互いに絵を描いている、不思議なようでなんだかしっくりくるね。
彼女は今日、その昔私達家族が贈ったグレーと赤茶色のチェックのマフラーをしてくれていて、その物持ちの良さと心持ちに笑みがこぼれる。
「大きい絵、描くの得意なんだ。」と力強く答える声に思わず泣きそうになってしまった。