赤いスカートについて思い出すこと 2014.03.24
小さい頃、母の姉がくれた真っ赤なスカート
当時は黒や茶や紺の暗い色の服をよく着ていて
見慣れない膝丈の赤いスカートはなかなか着ることができなかった
かわいらしい女の子のしるしのように思えて
着て出歩く勇気は出なくて
ずっとハンガーに掛かったままのそのスカートを何度も見上げていた
約15年ぶりに、そのスカートを思って絵にして
安西水丸さんが講師をしてくださる日にみて頂いた
この一枚は君の原点みたいなものになる気がする
なにかあるね、って笑いながら
冗談でも嘘でも
帰りの電車のなかで泣いてしまうくらい本当に本当に嬉しかった
赤いスカートは、言うとおりに私のスタートの一枚になった
先生の絵が、印刷されて本の一部になってこの手の中にある
これがほんとうのこと